「マッサージ」という呼び名は西洋医学の名称ですが、中国流には「推拿」(すいな)と呼ばれています。「推拿」という名称はほとんど知られていませんので、マッサージで通したいと思います。
「推拿」も「マッサージ」も手を使って皮膚表面を摩擦することでリンパや血液の流れを改善させることは同じです。ただし具体的な手技は、マッサージは心臓に遠い方から近いほうに向かうのに対して、「推拿」の方は部位によって逆方向に行うときもあります。
またマッサージでは主に手のひらを使うのに対して、「推拿」では手刀部と母指腹部を多用することが多く、かなりの違いがあります。経絡による「気」の流れを基にして「推拿」の技術は成り立っているためのようです。
特にリンパマッサージについて
2007年9月14日 (金)
今日の患者さんはリンパマッサージについて書いてみます。リンパマッサージを併用している患者さんは、来院される患者さんのほとんど全員と言うことができます。
それと言いますのは、リンパ液の流れを良くする事は、どんな方にとっても、必要不可欠だと考えているからです。人間のからだの中のリンパ管の分布は、血管のそれとほとんど変わらないぐらい、くまなく張り巡らされています。血管が水道管に例えられ、リンパ管は下水管に例えられます。どちらの流れが悪くても健康に大きな影響がありますが、どちらかと言うと、リンパの方が軽視されている傾向にあると思います。
(西洋医学ではとくに)わたしの場合は、リンパの流れを良くすることが、治療の秘訣だと考え大変重視しています。と言いますのは東洋医学の格言の中に 「怪病多痰」と言われていますように、西洋医学では病名のつかない「えたいのしれない」病気、いわゆる「怪病」はリンパの流れが悪くなった時に起きることを、多くの患者さんの治療を通して体験させていただいているからです。
西洋医学で言ういわゆる 「難病」と呼ばれているものが東洋医学では比較的簡単に治せてしまうのは、この辺に理由があるのではないでしょうか。
リンパの流れを改善するために「リンパドレナージ」と呼ばれるリンパ管マッサージを行いますが、その他に「MT式温灸器」の活用、足首、膝の後ろ、股関節、脇下、頸などからのツボ刺激等、多彩な治療を行っています。
又、いわゆるヒステリーは東洋医学では 「梅核気」と呼ばれていますが、ハリによる治療がとても効果があります。私の治療が、まず、足首のマッサージ、足指、膝の後ろのマッサージから始められるのは、どんな病気でも、リンパの流れを良くすることが大切だと考えているためなのです。 |