椎間板ヘルニア

A、概念
椎間板ヘルニアは頚椎、胸椎、腰椎のどこにでも発生し、それぞれ頚椎椎間板ヘルニア、胸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれますが 、下部腰椎のL4ーL5間とL5ーS1間の腰椎椎間板ヘルニアが多くなっています。椎間板ヘルニアを起こす椎間板は、中心にある髄核と周囲の線維輪からなり 、椎体間のクッション材としての働きををしています、この椎間板の髄核が線維輪を破って飛び出した状態を椎間板ヘルニアと呼びます。椎間板ヘルニアの症状は 、L5、S1神経根の痛み、知覚障害、運動麻痺、などがあり、また腱反射低下を起こします。椎間板ヘルニアの疼痛は、坐骨神経の走行に沿って放散し 、咳、くしゃみおよび息みで増悪します。椎間板ヘルニアが中心性で巨大な場合は、両下肢麻痺、膀胱直腸障害を起こすので緊急手術が必要です。緊急手術が必要です。緊急手術が必要です。

B、鍼灸治療
腰椎椎間板ヘルニアに対する鍼灸治療は、手術対応以外は保存療法が主となりますので積極的に行います。椎間板ヘルニアの治療は、神経根部 、棘突起間、脊柱起立筋、及び坐骨神経の走行に沿って行います。

C、予防
椎間板ヘルニアは30歳代から40歳代に多発しています、これはいわゆる働き盛りにもかかわらず、脊柱を保護している筋肉、靭帯 、関節包が衰えてきて、脊柱に過度の負担がかかっているからです。椎間板ヘルニアを防ぐには、過労にならないようにすると共に適度な筋力トレーニングが必要です。

椎間板ヘルニアの治療 
2008年7月4日 (金)
腰痛が主訴で来院の 「S・M」 さん42歳男性。「ガラス施工請負業」 の自営。機械施工だと費用的に採算のとれない工事個所の工事を請け負って人力で施工する仕事。半端じゃない重さのガラス材を工事現場で自力で持ち上げる腰に負担のかかる仕事とのこと。

6月2日、奥さんの運転する車に乗せてもらって初来院。発症してから二週間、横になっても痛く、座っても痛く、夜もほとんど眠れない状態が続いているとのこと。整形外科でレントゲンの結果 「椎間板ヘルニア」 と診断され手術をすすめられている。自分で仕事を取って、その都度仕事の大きさに合わせて仲間に声をかけて協力してもらい一つの現場を完成させるやり方の一人親方。とても何か月も家を空けて入院をしている訳にはいかない。それと手術しても後が良くないという話も耳にしているので手術はしたくないという。そこでカイロとか整体とかいろいろ行ってみたがほとんど改善されなかったとのこと。ヤクルトの仕事をしている人から間接的に三浦治療院の話を聞いての来院。

藁をもすがる思いで来てみたとのこと。苦悶様顔貌で身体をエビ状に曲げている。痛くて仰向けにはなれないので、そのまま横向きでなんとか治療ベットに横になってもらった。触診してみると腰椎3番の左側にあたりに圧痛を感じるとのこと。変だなー。「何をした時に痛くなりましたか?」「少年野球をやっている息子と一緒にバッティングセンターに行ってボールを打った時に変な感じがした」「でもその時は痛いっていう感じではなかった」「家に帰ってからじょじょに痛くなり出し、夜寝ているうちに痛くて動けなくなった」とのこと。なるほど納得。バッティングで思いっきり腰をひねったのをきっかけに、仕事で酷使していた椎間板にヒビ割れが入り、髄核が後でじょじょに脱出したんだと理解できたのでした。「あすこへ行くとすぐに治る」 という話を聞いて来たようなのですが、ヘルニアはそうはいかないんですよ。ぎっくり腰と違うんですから。

それをようーく説明してから治療にかかった。最初の十日間は毎日の治療。その後一日置きで十日間の治療。初診から二十日が経過して急に痛み治まってきた。それからは三日に一回の治療。丁度一か月経過してほとんど痛みは感じないほどになったとのこと。

「安心しては駄目だよ」 「ヘルニアはこれからが大事」「今無理すると再発するよー」 って脅かす私。ぎっくり腰と違ってヘルニアはこれから少なくとも一か月は無理をしてはいけないのです。痛くてどうにもならず、先が見えない20日間の間のことが今は嘘のようです。

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