人間の神経支配は大きく分けて「運動神経」と「自律神経」の二つの回路があることはよく知られています。「運動神経」を「動物神経系」と呼んだり、「自律神経」を「植物神経系」と呼んだりもします。「自律神経」は交感神経と副交感神経の二つの回路に分かれていて緊張とリラックスのバランスを司っています。
「運動神経」の働きはよく解明されているのですが、「自律神経」の方はこんなに科学が発達した今日でもほんの一部しか分かっていません。自律神経系は人間の心の働き、情動と深く関わっていて人間の心を科学で捉えることが難しいからです。それは今日の「科学」が心の働きを科学の中に持ち込むことを「非科学的」だとして排除して来たことに起因していると思われます。
しかし今、そのような視点は逆に「非科学的」なものであることが「量子論」や「相対性理論」の進展の中で解明されて来ています。「自律神経失調症」という病名がありますが、病気の中で自律神経と関わらない「病気」は厳密にいえば一つもありません。ですから「自律神経失調症」と言えば、ほんとは「全ての病気」があてはまってしまうのです。今日現在私たちのの中で自律神経が「失調」していない人を探すことの方が難しいと思います。「自律神経失調」は病気以前の「未病」の状態である訳です。
